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こんにちは、B4UT 3rdのMasterEveです。
この記事ではセガチャンの本戦についてどのようなことを考えどのような戦いをしたのかについて書いていきます。
この記事は【前編:2次予選】の続編となります。セガチャンについての概要は前編でおおかた解説しているのでそちらを先に読むことをオススメします。
目次
前回のあらすじ
しがない音ゲーマの俺は、ひょんなことからB4UTで一番CHUNITHMが上手いやつを決める大会、セガチャンに参加することになる。周りはほとんど格上、それでも勝ち上がるんだと思って戦ったけど、1次リーグで自選を全部落としてしまった…。絶体絶命の状況で挑んだアリーナ、無我夢中で戦ったらここで覚醒!自選AJと他選1位を繰り返し、なんと目標の本戦出場を達成、さらには敢闘賞までもらえたのだ!
でも大会はまだここで終わりじゃない。1か月後の本戦、果たしてどこまで戦えるのか___!?
本戦
真面目に書きます。
ルール
大まかな流れは2次予選と同様、
4人総当たり(1対1)のリーグ戦→アリーナによるトーナメント
となります。
課題曲
2次予選では13~14+の各難易度ごとに抽選で選ばれた50曲ずつ、計200曲が対象でした。本戦ではさらに各難易度ごとに25曲が追加され、計300曲が対象となります。さらにGrand Finalではすべての15の使用が解禁されます。
※13, 13+の課題曲一覧はあとで
リーグ戦のルール
・使用可能曲は13、13+の計150曲
・残りのルールは2次予選同様
リーグ内順位ごとの結果
1位→アリーナへ
2位→アリーナへ
3位→敗者復活戦へ
4位→敗退
トーナメント
・敗者復活戦:3位6人を3人ごとに分けて1曲勝負、各グループから2人勝ち抜け
・Quarter Final:1位6人、2位6人、復活4人の計16人を4つのアリーナに分配、各アリーナから2人ずつ勝ち抜け
・Semi Final:勝ち抜けた計8人を2つのアリーナに分配、各アリーナから2人ずつ勝ち抜け
・Grand Final:勝ち抜けた4人でアリーナ戦、優勝者を決定
アリーナのルール
・使用可能曲は14、14+の計150曲。ただしGrand Finalのみ14+の75曲とすべての15。
・Quarter Finalのみリーグ1位通過者に勝ち点1点のアドバンテージ
・残りのルールは2次予選同様
戦略
さて、上記のルールを確認した僕が第一に注目したのは「リーグ4位はアリーナに進出できない」という点です。
2次予選ではアリーナがとにかく楽しかったので、なんとしてもまた経験したい。
そんなわけで、今回の目標をアリーナ進出に設定しました。
アリーナ進出のためにはとにかくリーグ戦を勝ち上がることに集中です。2次予選のリーグ戦ではボロボロだったため、その経験をできる限り活かすことに頭を働かせました。一度リーグ戦を経験しているのはシード勢に対して有利な点です。
さて、前回の反省は以下の3点。
・知らない譜面が多すぎた
・無印譜面のマークが漏れていた
・自選を使いまわしたため相手に予習されていた
前編を読めば割と明らかなものだと思います。
一点、「対策の時間が少なかった」はないのか?と思う人もいるかもしれません。至極ごもっともな指摘なのですが、実はこれは書いても意味がありません。というのも今回も時間がないのです。2次予選から1か月間にはオン都とオフ都が急ペースで挟まっており、特にオフ都に伴う大阪遠征により大会の5日前まで予定が入っていました。
(当時の都についてはこちら↓)
遠征から帰ってからも、体を休ませたり、WBCの決勝を見たり、Arcaeaウニコラボがあったりなど忙しい(?)日々が続き、結局セガチャン対策のほとんどは直前の2日間に詰め込まれることになりました。
ということで、短い時間のなかで上記の反省を活かすために意識したのが以下の2点になります。
①13と13.8,9の動画をローラー
知らない譜面を減らすため、そして自選の候補を増やすための対策です。
ルール上13の譜面はほぼ確実に飛んでくるので、まずはそれらをすべて譜面保管所の動画で見てエアプしました。よく考えると13.5までは対策しなければいけないはずなのにやってないのは詰めの甘さです。
13.8,9もローラーしたのは、投げられた13の楽曲を知ってたとしてもやりたくない場合があるからです。自分自身が13下位の地雷とともに13+の順張り譜面を投げる戦略を多用しているので、相手に同じことを仕掛けられた際に自信をもって上位譜面を選ぶためにこの対策をしました。
結果生まれた画像たちがこちら。
お待たせしました、課題曲の一覧です。
まず曲名の色分けが前回から増えています。これは、
黄色:無印&無印PLUS・・・言うまでもなく地雷
水色:AIR & AIR PLUS・・・避けるほどでもないが、無印のいやらしさが残る
オレンジ:NEW以降・・・新ノーツが多用されていて譜面が見づらいことがある
という理由から色付けしたものです。もちろんThe Concept of Loveは黄色です。
今回はそれに加えて、エアプをしながらやりたい曲/やりたくない曲がわかりやすいように数字部分を色分けしました。
そしてこのうち、「自選候補曲」「練習課題曲(エアプだと難しさがわからない曲)」に分類したものを中心に実機で練習しました。
②自選曲は毎回総入れ替え
3つ目の反省点を活かした対策です。①で自選候補曲を多めに探しておいたのはこのためです。
実際に自選候補となったのはこちら
1試合目と2試合目は予め決めておき、3試合目は残りの候補から前日や当日の練習で調子のよかったものを選びました*1。
毎回自選曲を入れ替えることによって、相手が予習してくる可能性をなるべく排除しました。いくつかは2次予選から流用しているため完璧ではないものの効果はあると思われます。
さて本番の話に移る前に、成長実感リザルトを2枚ほど紹介。
その1:グリーンライツ・セレナーデ 理論値!
2次予選のときから精度がよさげでしたが、まさか理論値が出るとは思ってませんでした。これがMAS理論値2曲目です。*2
その2:アンヘル鍵盤理論値!(?)
「鍵盤理論値」は本来オンゲキの用語ですが、まあこの内訳みれば言いたいことはわかると思います。
理論値狙いでこれ出したらめちゃくちゃ悔しそうだけど、もともと狙ってないとこからこれなので普通にうれしかったです。
本番・リーグ戦
1か月ぶりの新宿です。直前練習で行ったゲーパニは広くて明るくて遊びやすい。
1試合目 vsスライム
1試合目の自選はこちら。
自信のあるniconico3曲を揃えました。選ばれたのはアンヘルです。
他選についてはChange meのみローラー対象だったためこれを選択。
結果はこちら。
まあ、さすがにね。
レート差0.5以上を相手に勝てるとは最初から思っておりません。日々過酷な全国対戦をこなしている方の精度力はすごい。
この試合で大事なのは勝ち負けではなく、自選含む2曲ともAJしているという点です。2次予選は自選で一度もAJできずに負けているので、ここで最低限AJを出したことが大きな自信になりました。
1試合目:負け、勝ち点0
2試合目 vsとま
2試合目の自選はこちら。
他選!!全部黄色いだろ!!表見なくてもわかる!!!!*3
マジで頭を抱えました。冗談ではなく。
六兆年は前回終了したので無理、エーヴェンはタプスラ以外の箇所で事故りやすい。それに対してSTARは最近やってたのに加えて前回今回と試合で投げられているのを何度も目撃していたのでなんとか耐えるだろうと思って選びました。
一方こちらの自選はツクヨミステップが選ばれます。今度こそAJしなくてはいけない…
同点!?!?!?
CHUNITHMではなかなか見ないことが起きました。オーディエンスのみなさんも驚いていたと思います。
…いや、感心している場合ではなく、非常にまずい。まずまたツクヨミでAJを逃してしまった。
そしてこのルールにおいて自選で同点に並ばれるのは実質的に自選を落としたことになります。勝負は他選のSTAR次第。
絶望を抱えながら挑む2曲目、果たして。
A……J……?
なんと、突発で初AJが出てしまいました*4。ほんとうになんで…?
あまりに上手く行きすぎてただただ驚いていた僕に対して、後ろにいたオーディエンスのみなさんがめちゃくちゃ盛り上がってくれた記憶があります。
結果的にこの試合ではじめてリーグ戦の勝ちをもぎ取りました。こんなことってあるんだ…
2試合目:勝ち、勝ち点3
3試合目 vsあーす
3試合目の相手は2次予選で優勝を果たした強敵あーす…と思ったら、なんとここまで2戦2敗で勝ち点0とのこと。対して僕は勝ち点3を持っているので、2曲中どちらかでも取れれば3位以上が確定します。これはあるかもしれない…!
可能性を託した自選曲がこちら
やはり厄介な13より素直な13+が選ばれる傾向にあり、疾走あんさんぶるが選ばれます。(「なにこれ?」はたぶんあーすが書いたもの)
一方他選は熱烈な推しアピールを横目に禅ガールをピック。あーすが対策ではなく実力で勝ち進むタイプなのは2次予選から変わらず、そのおかげでこちらの自選経験曲を投げてくれてラッキーでした。
1曲目は疾走あんさんぶる。結果は
無事にAJを出して勝利!赤Jの数は同じで1アタで勝負が決まる試合でした。
そしてここで僕の3位以上が決定します。
気持ちが少し楽になったところで禅ガールです。結果は…
え、また同点!?
CHUNITHMでは珍しかったはずの同点を再び出してしまいました。しかもこの曲は何度もタプスラが襲いかかる曲。あれだけやって赤Jの数が揃うことあるんだ…と大変驚きました。
何はともあれ、この試合は勝ちとなります。2次予選から数えてリーグの6試合目ではじめて自選をとって勝つことができました。長かった。
3試合目:勝ち、勝ち点3
ということで、リーグBの最終結果は以下のようになりました。
勝ち点6、リーグ2位で念願のアリーナ進出決定!!
めちゃくちゃうれしい!!!!
まさかこのグループからストレートでアリーナに行けるとは思っていませんでした。やはりSTARを含む5曲を本番でAJできたのがよかったですね。ツクヨミステップAJ安定とはもう二度といいません。
ちなみにこのリーグ、なんとリーグを通して引き分けが発生しないという珍しい展開になりました。楽曲単位では引き分けが2回もあったのに。
本番・アリーナ
敗者復活戦を挟み、いよいよ決勝アリーナの時間になりました。2次予選以来再びこの場に立つことができて大変光栄です。
さて試合を目前にしてあることに気がつきます。
この私、リーグ戦勝ち抜けに邁進していたため、勝ち抜け後のことを一切考えていなかったのです。
14,14+の使用可能曲を眺めたのは自選ボードを渡されてからでした。
なんか投げれそうなのないかなーと目を通していたところ、当時自分のベスト枠1位に鎮座していた曲を見つけます。
自分の持てる中で1番強いリザルトをぶつけてそれでも勝てないならそこまでだと思い、その曲を選ぶことに。
ということでQuarter Finalの対戦相手と自選曲はこちら
いや、被るんかい!!!!
話を聞いたところ、DR Skydriverさんも全く同じ考えのもとアメマイに至ったとのこと。ベ枠1位というところまで同じでした。つまりアメマイは稼ぎなので16.7~9の方々はぜひやりましょう。
アリーナの状況としてはリーグ1位抜けのスライムさんがボーナス1点をもったところから始まります。正直スライムさんは強すぎるので、レート上位ながらボーナスを持たないスーパーマンにどこまでくらいつけるかの勝負になります。
1曲目 Hainuwele
中盤の片手トリル配置やサビのインペリ配置でことごとく崩壊してこのスコア。ちなみに9か月経った今も中盤のあれはできません*5。
レート上位のお二人はしっかりと鳥プラを取っており参るしかありません。
2曲目 AMAZING MIGHTYYYY!!!!(1回目)
1回目のアメマイ、自己べを更新して2位!!
なんと格上のスーパーマンを14+で刺すことに成功します。これによりこの時点での勝ち点は同点。プレッシャーを与えました。
3曲目 NightTheater
未鳥から突発で1-0!なんとか耐えたものの、上位お二人はさすがのAJ。再びスーパーマンにリードされます。
4曲目 AMAZING MIGHTYYYY!!!!(2回目)
自己べをさらに更新して2-0のフルコン!!
しかしここでスーパーマンが覚醒して1-0を出します。スライムさんとは2アタで並んだものの、精度で勝てるわけがなく惜しくも3位。
コメントによると、スーパーマンは1回目の僕のプレイで焦りを覚え、2回目では安定をとって縦連を擦ったとのこと。臨機応変な対応でしっかりと勝ち点を取るのはさすがです。
以上を踏まえ、アリーナQuarter Finalの最終結果はこちらのようになりました。
結果は総合3位。ここで敗退となります。
悔しいですが、アリーナという場に立てたこと、そして格上に迫る戦いができたことは本当によかったです。
まとめ
改めて、僕の結果はQuarter Final敗退、全体で見るとベスト16ということになりました。
当時のレーティングからするとめちゃくちゃ頑張れたと思います。そもそも本戦出場が大きな目標だったところから、本戦の中でもアリーナまで残れたという経験はにわかには信じがたいくらい嬉しいものです。
そしてこの勝ち上がりを評価していただき、主催のこすでぃ~さんからなんと2度目の敢闘賞を頂きました!!ありがとうございます!!
STARの差し返しや2度の同点、アメマイ鳥プラなどにより前回以上にオーディエンスを湧かせられたんじゃないかと思います。敢闘賞に選んでいただけるプレイができてほんとうにうれしいです。
個人的には、2次予選のリーグ3位から本戦Semi Finalまで勝ち上がったきーびぃも大いに観客を湧かせていたのでここで讃えたいと思います。2次予選で同じリーグだったこともありうれしいですね。
さて、この大会に出場したことで、僕は多くのものを得られたと思います。
特に、前編冒頭で書いた大会出場の目的は十分すぎるほど達成できました。
これらの経験はこのような大会なくして得られるものではありません。僕は大変いい機会に恵まれたと思います。
改めて、主催のこすでぃ~さんをはじめセガチャン運営の方々、またほかの出場者のみなさんにお礼申し上げます。
かねてからこの報告記事を書くことは考えていましたが、約8か月の間筆が止まっていました。この度書くことにしたのはアドカレを逃したらもう書かないだろうと思ったから、そして何やらまたセガチャンに動きがあるようだからです。
お久しぶりですね
— セガチャン公式アカウント (@SEG4_Chan) 2023年11月28日
あのときの熱気を伝えたいという思いは8か月経っても変わらず、まあまあの分量のブログを前後編にわたって書いてしまいました。ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
この記事を読んで「自分も参加してみたい」と思ったB4UT部員のみなさん(のうち特に舞撃勢)、大会が開催された暁にはぜひ参加してみてください!
以上、MasterEveによる9か月越しのセガチャン参加報告でした!
おまけ:Grand Finalの結果
せっかくなので最後にGrand Finalの結果も見ておきましょう。
誰が優勝したのかな?
優勝:スーパーマン
準優勝:スライム
(敬称略)
(あれ、この2人…)
そりゃあ勝てんわ!!!!!!!!
おわり。